電子マネーの仕組み

カードやスマホをピッとかざすだけで、支払いやチャージが終了する電子マネー。今やめったに紙の切符を買うこともない時代ですから、特になんの疑問もなく使っている方も多いと思います。

でもこれ、かなりすごい技術ですよね。一昔前なら漫画に出てくる「未来の世界の話」だったのではないでしょうか。


■ピッ! というのは「非接触型」

では逆に、「接触型だった電子マネー」って、皆さん覚えていますか? 今はもう発売されていませんし使うこともできませんが、JRが出していたイオカードや、地下鉄やバスで使うことができたパスネットなんかが「接触型」でした。磁気カードを、一度機械に通さなければいけませんでしたよね? 

クレジットカードもお店の人が預かって「リーダー」に通しているのをみたことはありませんか? あれも「接触型」です。

対して今の交通系ICカードやスマホ利用の電子マネーは、機械に通すことはせず、「機械に近づけるだけ」の「非接触型」です。


▼どうして「接触しなくても」読み取りができるの?

ざっくりいえば、電磁波が行っています。

というのは本当にざっくりすぎなのでもう少し。電磁波自体が読み取っているのではなく、「カードを読み取る機械」が「電磁波を発して」、その電磁波がカード内の「回路に作用」、「カードに内臓されているICチップが作動」したところと、「カードが読み取る」んです。

とまあ文章にしてみると結構な長さなんですが、これが0.1〜0.2秒程度で行われるというのが素晴らしい技術だというわけです。電磁波からのいわば「動力供給」と、情報のやりとりがほぼ同時に行われていると思っていただいて構わないと思います。

ちなみに、ここまででおわかりになったかと思いますが、「動力」を読み取り機械側からもらって使うために、ICカードには基本的には寿命がありません。電池、バッテリーいらずというわけです。スマホで利用するならもちろん、スマホの電源には注意ですが。

なんの変哲もないプラスティックカードに見えるICカードですが、実は中にはぐるっと回路が通っていて、ICチップが入っています。接触型ではないことから、大事な部分が「外に出ていなくて済む」ことも、カードを安心して長く使える便利さにつながっています。


■日本の電子マネーの多くが採用している「FeliCa」

とにかく高速での処理ができるのが特徴で、2016年にはiPhoneに搭載されたことも話題になりました。他にも非接触型IC技術はありますが、しばらくはFeliCa一強に近い時代が続くんじゃないかなという大方の見通しです。それくらい優れた技術が国内で作られたことは、なんだか誇らしいですね。